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  • 2025.10.20
  • 投資関連

ときわバイオ株式会社への新規投資について

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:楠美 公)を無限責任組合員とする「イノベーション京都2021投資事業有限責任組合」(以下「KYOTO-iCAP2号ファンド」)は、ときわバイオ株式会社(以下、ときわバイオ)(本社:茨城県つくば市、代表取締役:中西 真人)に対し、第三者割当増資による約1.2億円の新規投資を実行しました。

今回の投資の概要
ときわバイオは、染色体に組み込まれず、長期間安定して複数の遺伝子を発現できる「ステルス型RNAベクター(SRV)」技術を開発し、iPS細胞の作製や細胞リプログラミングなど再生医療分野での応用が期待されているスタートアップ企業です。

2007年に京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥教授らによって発表されたヒトiPS細胞は、次世代の再生医療技術として大きな期待を集めてきました。しかし従来は、iPS細胞の作製効率の低さ、細胞品質のばらつき、導入遺伝子のゲノム挿入によるがん化リスクなど、さまざまな課題を抱えていました。

ときわバイオが開発したSRVは、iPS細胞作製に必要な複数遺伝子群を1つのベクターに組み込み、従来課題を克服し、極めて効率的かつ安全性の高いiPS細胞作製を可能にしました。さらに、京都大学iPS細胞研究財団や京都大学iPS細胞研究所との共同研究を通じて、「my iPSプロジェクト」(患者個人由来のiPS細胞を用いた再生医療の一般化を目指すプロジェクト)や「次世代iPS細胞の開発」への応用も視野に入れた、次世代SRV iPSC技術の開発に成功しました。これらの成果は、日本発iPS細胞研究の実用化に向けた大きな一歩として評価されています。

今回の資金調達により、ときわバイオは、SRV iPSCのGMP製造体制を整備するとともに、国際展開に向けたパートナーシップ構築を進めます。

今回の総額3.9億円の第三者割当増資には、京都iCAPに加え、東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社、ロート製薬株式会社、株式会社常陽キャピタルパートナーズが参加し、日本発の革新的再生医療技術の世界展開を後押しします。

ときわバイオ株式会社について
設立   :2014年12月22日
事業内容 :ステルス型RNAベクターの研究・開発・販売
本社所在地:茨城県つくば市千現2-1-6
代表取締役:中西 真人
HP   :https://tokiwa-bio.com/

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(京都 iCAP)について
京都iCAPは、京都大学100%出資子会社として、京都大学を中心とした国立大学から生まれた研究成果を活用する企業を対象に投資やその他の事業支援を行っております。当社は現在、総額160億円のイノベーション京都2016投資事業有限責任組合(以下「KYOTO -iCAP 1号ファンド」)(2016年1月設立)と総額181億円のKYOTO-iCAP 2号ファンド(2021年1月設立)を運営しています。KYOTO-iCAP 1号ファンドの満期は最長20年、KYOTO-iCAP 2 号ファンドの満期は最長17年に設定しており、基礎研究に強みを持つ京都大学の研究成果の実用化を長期にわたって支援することが可能となっています。また、KYOTO-iCAP 2号ファンドでは、一部資金を京都大学以外の国立大学発ベンチャー に投資することとしています。

【お問い合わせ先】
京都大学イノベーションキャピタル株式会社
〒606-8317 京都市左京区吉田本町36番地1
事業企画部長(広報担当) 河野修己
TEL:075-753-7588  FAX:075-753-7592
E-mail:info@kyoto-unicap.co.jp

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