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  • 2025.6.26
  • 投資関連

株式会社BiPSEEへの新規投資について

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:楠美公)を無限責任組合員とするイノベーション京都2021投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP2号ファンド」)は、国立大学の研究成果を活用するスタートアップである株式会社BiPSEE(本社:東京都渋谷区、代表取締役:松村雅代)に対する新規投資を実行いたしました。

○今回の投資の概要
治療抵抗性うつ病に対するVR療法を開発するメドテックスタートアップである株式会社BiPSEE(以下BiPSEE社)は、高知大学医学部「医療×VR」学講座の松村雅代特任教授を創業研究者として設立されたスタートアップであり、デジタルセラピューティクス(DTx)を活用して、深刻な社会課題であるメンタルヘルス領域の解決を目指しています。

BiPSEE社が開発する治療抵抗性うつ病向けVR療法は、既に臨床研究において有望な治療効果を示しており、さらに国から優先審査の指定を受けています。従来の薬物療法では十分な効果が得られなかった患者層に対し、新たな治療オプションを提供する可能性を有している点を高く評価いたしました。

京都iCAPは、BiPSEE社が有するVR療法およびDTx開発技術が、治療抵抗性うつ病にとどまらず、より広範な精神疾患領域へ応用可能であると考えており、それにより精神疾患による社会的損失の軽減や、患者の負担軽減、生活の質(QOL)の向上に大きく寄与する可能性があると判断しています。

株式会社BiPSEE 概要
設立  :2017年7月
事業内容:医科(心療内科、精神科、小児科、呼吸器内科、消化器内科)や法人、療育機関などを対象としたVRデジタルソリューションの開発
本社所在地:東京都渋谷区
代表取締役:松村 雅代(まつむら まさよ)
HP:https://bipsee.co.jp/

○京都大学イノベーションキャピタル株式会社(京都iCAP)について
京都iCAPは、京都大学 100%出資子会社として、京都大学を中心とした国立大学から生まれた研究成果を活用する企業を対象に投資やその他の事業支援を行っております。当社は現在、総額160億円のイノベーション京都2016投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP1号ファンド」)(2016年1月設立)と総額181億円のKYOTO-iCAP2号ファンド(2021年1月設立)を運営しています。KYOTO-iCAP 1号ファンドの満期は最長20年、KYOTO-iCAP 2号ファンドの満期は最長17年に設定しており、基礎研究に強みを持つ京都大学の研究成果の実用化を長期にわたって支援することが可能となっています。また、KYOTO-iCAP 2号ファンドでは、一部資金を京都大学以外の国立大学発ベンチャーに投資することとしています。

【お問い合わせ先】
京都大学イノベーションキャピタル株式会社
〒606-8317 京都市左京区吉田本町36番地1
事業企画部長(広報担当)     河野修己
TEL:075-753-7588  FAX:075-753-7592
E-mail:info@kyoto-unicap.co.jp

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