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  • 2023.12.15
  • 投資関連

株式会社マリへの追加投資について

 京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:楠美公)を無限責任組合員とするイノベーション京都2021投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP2号ファンド」)は、京都大学発スタートアップである株式会社マリ(以下「マリ」)(本社:京都市下京区、代表取締役:瀧宏文)に対する追加投資を実行いたしました。

○今回の投資の概要
マリは、京都大学大学院工学研究科の阪本卓也教授、京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学の平井豊博教授らとともに開発した技術を基に、睡眠時無呼吸症候群(SAS)を完全非接触で治療する医療機器の事業化を推進するスタートアップです。

SASは睡眠時に無呼吸・低呼吸状態を呈する睡眠障害です。日中の眠気や居眠り等による経済損失の原因となるほか、放置すると心不全・冠動脈疾患等の重篤な心血管系疾患につながる疾患であり、先進国を中心に世界で4億人超の患者がいるとの推計もあります。現在の主な治療法は持続陽圧呼吸療法(CPAP)ですが、自覚症状も少ないこと等から治療の継続率が5割程度に留まり、結果としてSASの治療やより重篤な疾患への進展抑制が十分でなく、更には医療経済上の損失となっているという課題がありました。

マリは、阪本教授、平井教授らとともに、完全非接触の生体情報モニタリング技術によるSAS治療機器を開発してきており、その開発を推進しています。

京都iCAPは、マリが開発する医療機器がSAS患者の福音となる事が期待されることと今後の更なる活発化が期待される京都大学発の医工連携の事例となりえることを評価し、MedVenture Partners他3社と協調して、総額約3.4億円の第三者割当増資のうち1億円の追加投資を行いました。

株式会社マリ 概要
設立    2017年11月
事業内容  睡眠時無呼吸症候群の診断・治療機器の開発
本社所在地 京都市下京区
代表取締役 瀧 宏文(たき ひろふみ)
HP:https://marisleep.co.jp/

○京都大学イノベーションキャピタル株式会社(京都iCAP)について
京都iCAPは、京都大学 100%出資子会社として、京都大学を中心とした国立大学から生まれた研究成果を活用する企業を対象に投資やその他の事業支援を行っております。当社は現在、総額160億円のイノベーション京都2016投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP1号ファンド」)(2016年1月設立)と総額180億円のKYOTO-iCAP2号ファンド(2021年1月設立)を運営しています。KYOTO-iCAP 1号ファンドの満期は最長20年、KYOTO-iCAP 2号ファンドの満期は最長17年に設定しており、基礎研究に強みを持つ京都大学の研究成果の実用化を長期にわたって支援することが可能となっています。また、KYOTO-iCAP 2号ファンドでは、一部資金を京都大学以外の国立大学発ベンチャーに投資することとしています。

【お問い合わせ先】
京都大学イノベーションキャピタル株式会社
〒606-8317 京都市左京区吉田本町36番地1
事業企画部長(広報担当)     河野修己
TEL:075-753-7588  FAX:075-753-7592
E-mail:info@kyoto-unicap.co.jp

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