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  • 2023.7.31
  • 投資関連

株式会社Luxonusへの追加投資について

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都 iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:楠美公)を無限責任組合員とするイノベーション京都2016投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP1号ファンド」)は、株式会社Luxonus(本社:東京都港区、代表取締役:相磯貞和)に対する追加投資を実行いたしました。

〇今回の投資の概要
 Luxonus は光超音波イメージング技術(Photo Acoustic Imaging=PAI)を応用した新規撮影装置の実用化を目指すベンチャー企業です。設立の基盤となった研究成果は、京都大学とキヤノン株式会社との共同研究である「京大-キヤノンプロジェクト」(2006 年度~2015 年度に実施)及び科学技術振興機構による革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の「イノベーティブな可視化技術による新成長産業の創出」(2014年度~2018年度に実施)から創出されました。

 PAIとは、生体にパルス光を照射した際に発生する超音波を特殊な形状を持つセンサーで補足し、受け取ったデータをコンピュータにより画像化する技術を指します。PAIで撮影できるのは血管やリンパ管といった脈管で、既存の撮影技術である超音波、X線コンピュータ断層撮影(CT)、核磁気共鳴画像(MRI)などと比較して、無被ばく、非侵襲(造影剤を使用しない)で超高解像度(0.2mm)のリアルタイム3D撮影が可能な点に特長があります。

 また、血流の酸素飽和度分布を測定できる点にもPAIの優位性があります。2022年9月には医療機器としての薬事承認を取得しており、乳がん、リンパ浮腫、末梢動静脈疾患、皮膚疾患などの疾患を対象とした画像診断機器としての販売拡大が期待されています。

 京都iCAPでは、PAI撮影装置の医療機器としての優位性や、当初の計画通りのスケジュールでの薬事承認実現したLuxonusの研究開発能力を高く評価し、優先株式による総額2億3000万円の調達のうち1億円を引き受けることとしました。なお、この調達ラウンドには、株式会社アイティーファーム、株式会社ケイエスピー、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社も参加しています。

株式会社Luxonus 概要
設立 2018年12月
事業内容 光超音波3Dイメージング(PAI)技術を応用した医療用診断機器の研究開発
本社所在地 東京都港区
代表取締役 相磯貞和
HP:https://www.luxonus.jp/

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(京都iCAP)について
 京都iCAPは、京都大学100%出資子会社として、京都大学を中心とした国立大学から生まれた研究成果を活用する企業を対象に投資やその他の事業支援を行っております。当社は現在、総額160億円のKYOTO-iCAP1号ファンド(2016年1月設立)と総額180億円のイノベーション京都2021投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP2号ファンド」)(2021年1月設立)を運営しています。KYOTO-iCAP 1号ファンドの満期は最長20年、KYOTO-iCAP 2号ファンドの満期は最長17年に設定しており、基礎研究に強みを持つ京都大学の研究成果の実用化を長期にわたって支援することが可能となっています。また、KYOTO-iCAP 2号ファンドでは、一部資金を京都大学以外の国立大学発ベンチャーに投資することとしています。

【お問い合わせ先】
京都大学イノベーションキャピタル株式会社
〒606-8317 京都市左京区吉田本町36番地1
事業企画部長(広報担当) 河野修己
TEL:075-753-7588  FAX:075-753-7592
E-mail:info@kyoto-unicap.co.jp

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