NEWS

NEWS & TOPICS

  • 2023.5.29
  • 投資関連

Eurus Therapeutics株式会社への追加投資について

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:楠美公)を無限責任組合員とするイノベーション京都2021投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP2号ファンド」)は、Eurus Therapeutics株式会社(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役:能見貴人)に対する追加投資を実行いたしました。

○今回の投資の概要
Eurus Therapeuticsは、新しい遺伝子治療に関するアイディアを基に2021年2月に設立されたバイオテックベンチャーです。CRISPR/Casシステムを使わない新規のゲノム編集技術を開発し、これまでにない治療戦略を提供可能な新しい創薬プラットフォーム事業の確立を目指しています。国立大学等の技術と知見を活用することで技術開発を行い、事業を推進しています。

遺伝子治療に対する新しい技術はCRISPR/Casシステムの発見を皮切りに、様々な遺伝性疾患への治療応用が進んでいます。一方、CRISPR/Casシステムの使用には技術面ならびに治療応用面での課題が依然として多く残っており、またビジネス面では米国の研究機関とライセンス契約を締結する必要があるため、国産の新しい技術の開発と治療応用が求められています。加えて、国内外問わず、独自の技術を有する企業が臨床入り前に大型の提携を成立させる事例が続いており、注目度が高い領域といえます。

Eurus Therapeuticsは種々の新規コンセプトを試す中で、Casのような外来性のタンパク質を用いることなく、シンプルかつ精密なゲノム編集を誘導可能な手法を確立しました。本技術を用いることで、CRISPR/Casシステムが抱える課題を解決することが可能であると考えられます。京都iCAPは、Eurus Therapeuticsの技術が世界のゲノム編集マーケットに大きな変動をもたらす可能性があると高く評価し、75百万円の追加投資を実行しました。今回の調達は総額150百万円で、京都iCAPの他にニッセイ・キャピタル株式会社が運営する投資事業有限責任組合が参加しています。Eurus Therapeuticsは今回の調達により、技術レベルの向上と疾患治療を目指した実証実験の完了を目指します。

Eurus Therapeutics株式会社 概要
設  立  2021年2月
事業内容  新規遺伝子治療法の開発
本社所在地 神奈川県藤沢市
代表取締役 能見 貴人(のうみ たかと)

お問い合わせCONTACT

ご相談・ご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせフォーム