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  • 2023.4.11
  • 投資関連

ホロバイオ株式会社への投資について

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:楠美公)を無限責任組合員とするイノベーション京都2021投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP2号ファンド」)は、京都大学の研究成果を活用するベンチャー企業であるホロバイオ株式会社(本社:京都市西京区、代表取締役:梅田眞郷)に対する投資を実行いたしました。

○今回の投資の概要
ホロバイオは、魚類から樹立した機能性腸内細菌を添加した餌を養殖魚に与えることで腸内に生着させ、養殖魚の成育や健康を改善する技術を開発する京都大学発スタートアップです。

日本の水産市場は漁業人口の減少や漁獲量制限で微減している一方で、世界市場は成長産業であります。しかし、魚類乱獲による水産資源の減少、海洋汚染による環境負荷の増加、漁業コストの高騰等が社会問題となっています。また、持続的な漁業を目指し、陸上養殖や人工養殖の技術開発が進められていますが、天然魚に比べると成育不良や突然死といった課題を抱えています。ホロバイオは、養殖魚の腸内細菌が天然魚に比べて貧弱なことに着目し、機能性腸内細菌を与えることで腸内細菌叢を改善させ、養殖魚の成長促進や感染予防を目指します。

京都iCAPは、ホロバイオの機能性腸内細菌の樹立及び細菌叢改善技術が、養殖魚の漁獲高増加、ひいては餌用魚類乱獲抑制や海洋汚染の改善に貢献することを期待し、4,000万円の新規投資を実行しました。今回の調達総額は5,000万円で、京都iCAP以外に中信ベンチャーキャピタル株式会社が運営する中信ベンチャー・投資ファンド6号投資事業有限責任組合が参加しています。ホロバイオは今回の資金調達により、ブリ等による有用腸内細菌株を樹立・選抜し、人工種苗生産による有効性評価を実施します。

ホロバイオ株式会社 概要

設立 2020年4月
事業内容 養殖魚の腸内細菌叢解析、機能性腸内細菌叢を含む餌の開発
本社所在地 京都府京都市西京区御陵大原1-36 京大桂ベンチャープラザ北館
代表取締役 梅田 眞郷(うめだ まさと)
HP https://www.holo-bio.com/

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