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  • 2022.9.16
  • 投資関連

Lisata Therapeutics, Inc. の米国NASDAQ上場のお知らせ

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(本社:京都市左京区、代表取締役:楠美 公、以下「京都 iCAP」)の投資先であるLisata Therapeutics, Inc.(以下、「Lisata社」)は2022年9月15日(米国東部時間)、米国NASDAQ市場に上場しました(Nasdaq:LSTA)。本件は京都iCAPが運営する投資ファンドの支援・投資先企業において初めての海外上場であり、同社の上場時において京都iCAPは経営陣や創業者を除くLisata社の筆頭株主となる予定です。

Lisata社は、米Cend Therapeutics社(以下「Cend社」)と米Caladrius Biosciences社(以下、「Caladrius社)、Nasdaq:CLBS)が対等合併して発足した企業です。Cend社は、細胞接着因子インテグリンの発見者であるErkki Ruoslahti博士(現:Sanford Burnham研究所 名誉特別教授)が創業した企業であり、抗体や細胞医薬品など高分子量の薬剤を固形腫瘍の深部に浸透させるCend-1をパイプラインに有します。同剤は膵臓癌の標準治療との併用療法によるPIb試験を完了(Lancet Gastroenterol. Hepatol.2022; 7: 943-951)し、現在PIIb試験を実施中です。またF.Hoffman-La Roche Ltd(以下Roche社)と共同で、Roche社の免疫チェックポイント阻害剤であるPD-L1抗体atezolizumab(Tecentriq®)との併用による転移性膵臓がんを対象としたPIb/II試験を開始することが決定しています。本剤は高分子量を有する抗腫瘍薬の適応拡大と毒性軽減が期待でき、併用第一選択薬としての広い応用が期待されています。Cend 社は京都大学との非臨床/臨床試験の共同実施に関する基本合意に至り、京都iCAPは同社に対する投資を2019年3月に実行しています。

Caladrius社は、循環器系薬剤であるXOWNA® (CLBS16)、重症虚血肢(CLI)およびバージャー病の治療薬であり本邦で先駆的医薬品等指定を受けたHONEDRA®(CLBS12)を有し、いずれも臨床試験を行っています。また、糖尿病性腎疾患(DKD)を適応とするCD34+細胞医薬(CLBS201)をパイプラインに有しています。Lisata社は今後、Cend-1を中心とする臨床開発に注力してゆく方針です。

Lisata Therapeutics, Inc. 概要

設立 2015年(Cend社)、1980年(Caladrius社)
事業内容 バイオ医薬品の研究開発
本社所在地 米国ニュージャージー州
代表取締役 David J. Mazzo, Ph.D.

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