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  • 2021.8.10
  • 投資関連

オリヅルセラピューティクス株式会社の設立および同社への投資について

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(本社:京都市左京区、代表取締役:楠美公、以下「京都iCAP」)を無限責任組合員とするイノベーション京都2021投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP2号ファンド」)は、京都大学iPS細胞研究所(以下「CiRA」)と武田薬品工業株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:Christophe Weber、以下「武田薬品工業」)による共同研究プログラムT-CiRAの研究成果を活用する企業であるオリヅルセラピューティクス株式会社(本社:京都市左京区、代表取締役:野中健史、以下「オリヅルTx」)の設立、および同社へのシード投資を実行しました。

○今回の投資の概要
CiRAと武田薬品工業は2015年、人工多能性幹細胞(iPS細胞)技術の実用化研究を加速させ、再生医療の社会実装や創薬開発に早期に繋げることを目的とし、T-CiRAにおける共同研究に合意しました。実働10年間に亘るT-CiRAの責任者は、山中伸弥京都大学教授(CiRA所長・公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団理事長)が務め、武田薬品工業は総額200億円の研究資金の提供および人的、施設提供等の支援を行っています。この度、T-CiRAにおける2つの細胞治療プログラムにおいて非臨床試験における有効性が検証されたことに基づき、両者はこれら2つのプロジェクトの研究資産を、新たに設立されたオリヅルTxに移管することに合意しました。

オリヅルTxの事業は2つの柱から始めます。1つ目は、T-CiRAで非臨床試験での有効性が検証された2つのプロジェクトである、吉田善紀プロジェクトリーダー(CiRA准教授)により研究が進められたiPS細胞由来心筋細胞を用いたプロジェクトと豊田太郎プロジェクトリーダー(CiRA講師)により研究が進められたiPS細胞由来膵島細胞を用いたプロジェクトを、臨床応用に導くことです。オリヅルTxは、T-CiRAの知財を保有する京都大学と武田薬品工業との間で、両プロジェクトにかかる再生医療等製品の研究開発および提供を行うための特許権譲渡・研究資産使用許諾契約を締結しています。

2つ目は、iPS細胞の分化・培養・精製等に関する技術をiPS細胞技術の研究開発を行う組織に提供し、iPS細胞技術の実用化を支援します。また、T-CiRAからの研究開発の継続性を考慮し、山中教授をオリヅルTxの科学技術諮問委員会の議長に招聘しています。山中教授は、「アカデミア研究者と武田薬品工業の研究者がワンチームとなり取り組むT-CiRAプログラムから得られた革新的なiPS細胞研究の成果が、その早期社会実装に向けて、オリヅルTxに受け継がれることを非常に嬉しく思います」と述べています。

オリヅルTxは約60名の社員から成る組織です。それぞれの社員が、最先端のiPS細胞に関する技術やノウハウ、あるいは卓越した医薬品研究開発の経験を持ちます。また、その全ての社員一人一人が、「iPS細胞を社会に、そして患者さんに届ける」ことに対する強い使命感を持っています。代表取締役は、医師である野中健史医学博士が務めます。野中代

表取締役は、「オリヅルTxは、提供する製品やサービスについて高い品質や優れた工程を経てお届けすることをお約束します。日本で生まれ育ったiPS細胞を通じ、社会と患者さんへ再生医療を届けるために貢献して参ります」と述べています。

京都iCAPは、オリヅルTxの世界最高水準の研究成果と研究開発力を高く評価し、武田薬品工業と協働してオリヅルTxを設立し、武田薬品工業とSMBCベンチャーキャピタル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:落合昭)と共にシード投資をいたしました。また、株式会社三井住友銀行(本店:東京都千代田区、頭取CEO:髙島誠)に、オリヅルTxの設立準備にご協力を頂きました。

さらに、オリヅルTxは、シリーズAにて、株式会社三菱UFJ銀行(本店:東京都千代田区、取締役頭取執行役員:半沢淳一)、SMBCベンチャーキャピタル株式会社、三井住友信託銀行株式会社(本店:東京都千代田区、取締役社長:大山一也)、三井住友ファイナンス&リース株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:橘正喜)、株式会社メディパルホールディングス(本社:東京都中央区、代表取締役社長:渡辺秀一)、日本ベンチャーキャピタル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:多賀谷実)より増資を行いました。シードとシリーズAを合せた、オリヅルTxの第三者割当増資の総額は60億円規模となりました。その内、京都iCAPは約10億円の投資を実行しました。

〇オリヅルセラピューティクス株式会社概要

設立 2021年4月
事業内容 細胞移植に用いる再生医療等製品の開発・iPS細胞関連技術を利活用した創薬研究支援および再生医療研究基盤整備
本社所在地 京都市左京区事業所所在地神奈川県藤沢市
代表取締役 野中 健史(のなか けんじ)

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