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  • 2020.12.15
  • 投資関連

株式会社サキコーポレーションへの投資について

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:楠美 公)を無限責任組合員とするイノベーション京都2016投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP1号ファンド」)は、京都大学の研究成果を活用するベンチャー企業である株式会社サキコーポレーション(以下、サキコーポレーション)(本社:東京都江東区、代表取締役:小池紀洋)に対する投資を実行いたしました。

○今回の投資の概要
サキコーポレーションは電子モジュール製造時の自動検査装置を開発・製造・販売するベンチャー企業です。電子モジュールの製造現場では製造工程の自動化が進んでおり、それに伴い検査方法も目視から自動検査装置へと置き換えられてきました。サキコーポレーションはインライン検査を実現する多彩な検査アルゴリズムを有しており、ユーザーごとに最適な自動検査ソリューションを提案することでスマートファクトリーの実現に貢献しています。

近年のEVや5G対応の電子モジュールにおいては、はんだ箇所が見えず外観検査が困難な部品が増加しています。また安全性を担保するため自動検査装置による全数検査ニーズも高まっています。サキコーポレーションは独自のX線検査方式「プラナーCT」とAIエンジンにより内部の透過検査(3次元体積検査)を実現し、微小な不良個所を業界トップクラスの精度で検出すると共に、不良の程度をAIにより自動判別しオペレーターへ即時フィードバックを行うことで、高い品質保証体制を維持しつつ生産性を高めた製造ラインの構築を支援しています。

サキコーポレーションは京都大学情報学研究科の佐藤高史教授を科学顧問に迎え、基板・半導体製造工程最適化のための要素技術についてアイデア提供と助言を受け、次世代型の検査装置の開発を進めています。京都iCAPでは、「Beyond 5G」を踏まえ自動検査装置の高いニーズが存在していることなどサキコーポレーションの将来性を評価し、総額3億円の第三者割当増資のうち1億円を引き受けることとしました。

株式会社サキコーポレーション 概要

設立 1994年4月
事業内容 実装基板自動外観検査装置及びX線自動検査装置の開発・製造・販売
本社所在地 東京都江東区
代表取締役 小池 紀洋

 

サキコーポ―レーションの科学顧問を務める、京都大学情報学研究科教授 佐藤高史氏は次のようにコメントしています。「半導体や電子モジュールはデジタル社会のインフラを構成し、その製造現場での品質検査は、社会インフラの品質を守る役割を担っています。自動検査を通じて世界のスマートファクトリーの実現に貢献するサキコーポ―レーションの事業価値を高く評価していただいたことを大変うれしく思います。今回の投資を受けて、サキコーポ―レーションと京都大学は、次世代型X線検査装置の共同開発における学術研究成果の実用化に邁進してまいります。」

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