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  • 2020.6.1
  • 投資関連

ファイメクス株式会社への投資実行について

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都 iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:楠美 公)を無限責任組合員とするイノベーション京都2016投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP1号ファンド」)は、京都大学の研究成果を活用するベンチャー企業であるファイメクス株式会社(以下「ファイメクス社」)(本社:神奈川県藤沢市、代表取締役:冨成 祐介)に対する投資を実行いたしましたので報告します。

○今回の投資の概要
ファイメクス社は、タンパク質分解を作用機序とした新規医薬品の研究開発を進める創薬ベンチャー企業です。これまでに、ユビキチン-プロテアソームシステムの構成要素であるE3リガーゼに結合する独自の低分子を取得し、さらに独自のノウハウとDiversity Oriented Synthesisにより迅速にタンパク分解誘導剤を創出するための創薬基盤技術RaPPIDS™(Rapid Protein Proteolysis Inducer Discovery System)を構築しています。これらの技術基盤を基に、これまで “undruggable(創薬困難)”とされてきたがん疾患に関連するタンパク質を標的とした複数のFirst-in-class の開発プログラムを進めています。また、ファイメクス社は、京都大学大学院医学研究科(金 玟秀特定准教授)と共同研究を実施しており、がんや感染症にかかわる新薬の開発を試みています。ファイメクス社はRaPPIDS™を活用し、今後、国内外の有力な研究機関や大手製薬企業との共同研究の実施を促進させ、世界の患者さんとそのご家族へ新たな医薬品の提供に貢献したいと考えています。

京都 iCAPは、ファイメクス社が開発するタンパク質分解誘導剤が、治療手段がない患者さんへの新たな治療手段となる可能性、及び独自のプラットフォーム技術を通じて人々の健康に貢献しようとする方針を高く評価し、今回ファイメクス社が実施した総調達額約5.5億円のシリーズAラウンドに、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:大泉 克彦)、ANRI4有限責任事業組合(本社:東京都渋谷区、代表組合員:佐俣 安理)と共に参加し、199,953,600円を引き受けました。

ファイメクス株式会社 概要

設立 2018年1月
事業内容 タンパク質分解誘導を機序とする新規医薬品の研究開発
本社所在地 神奈川県藤沢市
代表取締役 冨成 祐介
連絡先 E-mail:info@fimecs.com

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