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  • 2020.1.17
  • 投資関連

株式会社マイオリッジへの投資について

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:室田 浩司)を無限責任組合員とするイノベーション京都2016投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP1号ファンド」)は、京都大学の研究成果を活用するベンチャー企業である株式会社マイオリッジ(以下「マイオリッジ」)(本社:京都市左京区、代表取締役:牧田 直大)に対する投資を実行いたしました。

○今回の投資の概要
マイオリッジは、京都大学物質-細胞統合システム拠点(iCeMS)の研究成果を基に、南一成博士(iCeMS元特定拠点助教、現大阪大学医学研究科特任准教授)らにより設立されたベンチャー企業です。

幹細胞(自己複製能と様々な細胞に分化する能力を持つ特殊な細胞)から医療用の細胞製品を製造するには、同じ品質の細胞を低コストでいつでも供給できることが必須の要件となります。マイオリッジ社は、独自の酵素阻害剤を中心とする低分子化合物群による細胞製造システムを保有しています(京都大学から5件の特許許諾を含む)。これにより、細胞製造でこれまで必須とされていた高価な蛋白質を使う必要がなく、また、品質や活性が安定した低分子化合物を使用することで、安定かつ高効率の細胞製造を可能としました。

心筋細胞の製造においてはこれまでに、製造コストを約1/100に低減(蛋白質を使用した培地との比較)することができました。また、医療応用が期待される心筋細胞以外の複数の細胞種へこの製造法の応用が可能であることを確認しているほか、培養機器の研究開発を進めています。

京都iCAPでは、マイオリッジが細胞医薬の品質保証と安定製造を担う細胞エンジニアリング企業として、iPS細胞を中心とする幹細胞を原料とした細胞医薬の実用化に貢献する可能性に期待し、2019年12月23日にRFIアドバイザーズ株式会社(代表取締役:坂本啓晃)を無限責任組合員とする投資ファンドである地域次世代産業推進投資事業有限責任組合と共同で総額2億円(コミットメントベース)の投資契約を締結、2020年1月17日に46百万円の投資を実行しました。

株式会社マイオリッジ 概要

設立 2016年8月
事業内容 再生細胞医療の培養技術と関連技術の研究開発
本社所在地 京都市左京区
代表取締役 牧田 直大

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