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  • 2019.11.21
  • 投資関連

株式会社Luxonusへの追加投資について

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:室田 浩司)を無限責任組合員とするイノベーション京都2016投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP1号ファンド」)は、京都大学の研究成果を活用するベンチャー企業である株式会社Luxonus(以下「Luxonus」)(本社:東京都港区、代表取締役:相磯 貞和)に対する追加投資を実行いたしました。

○今回の投資の概要
Luxonusは、独自の光超音波技術(Photo Acoustic 3D Imaging=PAI-3D)を用いて疾患の早期発見および病勢診断が可能な汎用撮影装置の実用化を目指す大学発ベンチャーです。この度の資金調達によりルクソナスは、量産機の開発を推進し、2021年に研究機関向けの理化学機器として、2022年には医療機関向けの医療機器としての発売を目指します。

PAI-3Dとは生体にパルス光を照射した際に発生する超音波を特殊なセンサーで補足し、受け取ったデータをコンピュータ解析により画像化する技術です。PAI-3Dを用いた新規画像診断機器は既存の撮影技術である超音波やX線コンピュータ断層撮影(CT)、核磁気共鳴画像(MRI)などと比較して、無被爆、無侵襲(造影剤を使用しない)で、血管の超高解像度3D撮影が可能です。血流の酸素飽和度等も可視化でき、術前計画や投薬効果検証への活用が期待されます。

さらに色素造影剤を用いることでリンパ管を高解像度で3D撮影することが可能となりました。PAI-3Dの実用化により、既存の撮影技術では早期診断や病勢診断が困難だった疾患(血管障害やリンパ浮腫、乳がんなど)に対して、広範囲かつ超高解像度の撮影が可能となり、治療成績の改善につながることを目指しています。

Luxonusのこの技術は、京都大学とキヤノン株式会社との共同研究である「京大-キヤノンプロジェクト」(2006年度~2015年度に実施)や、内閣府による革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の「イノベーティブな可視化技術による新成長産業の創出」(2014年度~2018年度に実施、京都大学、慶應義塾大学、キヤノン、日立製作所、ジャパンプローブなどが参加)などによる研究成果を基盤としています。

京都iCAPでは、PAI-3D装置の活用により難治性疾患の治療成績が改善される可能性に期待し、総額約6億円のシリーズA調達のうち1億4000万円を引き受けました。今回の調達には京都iCAPと共に以下の企業が参画しています。

■出資参画企業
株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)
代表取締役社長:山岸 広太郎
本社:東京都港区
URL: https://www.keio-innovation.co.jp/

株式会社日本医療機器開発機構(JOMDD)
代表取締役:内田 毅彦
所在地:東京都中央区
URL:https://jomdd.com/

株式会社OKBキャピタル
代表取締役:飯沼 日出満
所在地:岐阜県大垣市
URL:https://www.okb.co.jp/investor/profile/connect.html

学校法人芝浦工業大学
理事長:五十嵐 久也
所在地:東京都港区
URL:https://www.shibaura-it.ac.jp/educational_foundation/

三菱UFJキャピタル株式会社
代表取締役社長:坂本 信介
所在地:東京都中央区
URL:https://www.mucap.co.jp/

横浜キャピタル株式会社
代表取締役社長:櫛淵 徳雄
所在地:神奈川県横浜市
URL:https://www.boy.co.jp/hojin/venture/

株式会社ケイエスピー
代表取締役社長:内田 裕久
所在地:神奈川県川崎市
URL:https://www.ksp.co.jp/

株式会社Luxonus 概要

設立 2018年12月
事業内容 光超音波技術を応用した画像撮影装置の製造・販売
本社所在地 東京都港区
代表取締役 相磯 貞和

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