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  • 2019.7.31
  • 投資関連

株式会社京都創薬研究所への投資について

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:室田 浩司)を無限責任組合員とするイノベーション京都2016投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP1号ファンド」)は、京都大学の研究成果を活用するベンチャー企業である株式会社京都創薬研究所(以下「京都創薬研究所」)(本社:京都市左京区、代表取締役:武蔵 国弘、武藤 栄)に対する投資を実行いたしました。

○今回の投資の概要
京都創薬研究所は、京都大学生命科学研究科(垣塚彰教授)、京都大学大学院医学研究科(吉村長久特命教授、前眼科学教授)および京都大学医学部附属病院臨床研究総合センター(池田華子准教授)が共同で開発した新規低分子化合物(以下「KUS剤」)を用いて、網膜中心動脈閉塞症、網膜色素変性症といった希少疾患に加え、緑内障等の眼難治疾患の新規治療薬を開発する企業です。

網膜中心動脈閉塞症(CRAO)を対象に実施しているKUS剤の医師主導治験(京都大学医学部付属病院)にて、KUS剤の硝子体内投与における安全性と有効性の検証が行われています。既に被験者の登録と経過観察ならびにデータ解析は終了しており、結果は随時発表される予定です。

CRAOは網膜へ血液を供給する動脈が閉塞することにより、失明を含む急激な視力低下が起きる疾患です。現在、眼球マッサージなどの血流の再開を促す処置が急性期に行われていますが、視力の改善効果が証明された治療法は存在しません。これまでの研究でKUS剤の網膜保護効果が確認されており、発症早期の網膜中心動脈閉塞症の患者さんにKUS剤を投与することで視力・視野の改善が期待されます。

京都iCAPでは、KUS剤の適応拡大を含む研究開発の継続により眼科領域を中心とする難病の新規治療法を京都創薬研究所が実用化することに期待し、SBIインベストメント株式会社(本社: 東京都港区、代表取締役執行役員社長:川島克哉)が運用するSBI AI&Blockchain投資事業有限責任組合とともに総額400百万円の第三者割当増資を引き受け、そのうち200百万円の投資を実行いたしました。

株式会社京都創薬研究所 概要

設立 2015年5月
事業内容 KUS剤を用いた眼難治疾患に対する新規治療薬の開発
本社所在地 京都市左京区
代表取締役 武蔵 国弘、武藤 栄

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