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  • 2019.5.16
  • 投資関連

株式会社坂ノ途中への投資について

京都大学イノベーションキャピタル株式会社(以下「京都iCAP」)(本社:京都市左京区、代表取締役:室田 浩司)を無限責任組合員とするイノベーション京都2016投資事業有限責任組合(以下「KYOTO-iCAP1号ファンド」)は、京都大学の研究成果を活用するベンチャー企業である株式会社坂ノ途中(以下「坂の途中」)(本社:京都市下京区、代表取締役:小野 邦彦)に対する投資を実行しました。

○今回の投資の概要
坂ノ途中は、農薬や化学肥料に頼らない方法で栽培された有機野菜などの農産物や加工食品の販売を主力事業とするベンチャー企業です。ネット通販を主な販路とする一方で、リアル店舗での販売や小売店、レストランへの卸売りも手がけています。また、ラオスやミャンマー、フィリピンなどアジア諸国でのコーヒーの栽培支援およびコーヒー豆の輸入販売を、有機野菜に続く事業に育成しようとしています。

坂ノ途中は今後、京都大学農学研究科の秋津元輝教授と共同で、都市近郊に有機農業を導入することによる農村環境の維持発展を目的としたフィージビリティ・スタディーを実施します。また、京都大学附属農場で生産される農産物の一般消費者への販売業務も担います。

日本の農業は就農者の高齢化と減少という課題を抱えています。坂ノ途中は若手の就農者から積極的に農産物を仕入れており、他業種から農業への新規参入をサポートするサービスも提供しています。コーヒー豆の輸入販売事業では、現地の農家と共同で焼き畑農業をコーヒー豆の栽培に切り換える試みにも取り組んでおり、同事業により熱帯雨林の消失を抑制する効果が見込めます。

京都iCAPは従来からESG(環境、社会、企業統治)およびSDGs(持続可能な開発目標)の精神に合致した案件への投資を重視しています。坂ノ途中については、食品ネット通販事業の成長性に期待できるだけでなく、ESGおよびSDGsの観点から社会的意義があると判断し、投資を決定しました。当社は、株式会社農林漁業成長産業化支援機構、Impact and Innovation, LLC、みずほキャピタル株式会社などとの協調投資において、坂ノ途中が実施した総額約6億円の第三者割当増資のうち約1億円を引き受けました。

株式会社坂ノ途中 概要

設立 2009年7月
事業内容 農産物、加工食品の販売
本社所在地 京都市下京区
代表取締役 小野 邦彦

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